Achi singing -March issue-

Achi singing -March issue-

ある日9歳(当時)の息子から問題を出されました。「世界で一番歌がうまい人は誰だ?」

えー誰だろう?一応かーちゃん本職なので、かなり真剣に考えました。

サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、美空ひばり?いやいや息子が知っている人だよな。玉置浩二さん、松崎しげるさん、久保田利伸さん?まだちょっと年代が上かな。絢香さん、いきものがかりの方、コブクロさん、意外と洋楽でレディ・ガガとかジャスティン・ビーバーだったりして。

いやでも「世界で一番」っていうのは圧倒的にぶっちきぎりでめちゃくちゃうまいってことだよなあ。うーん。。。私はわからずギブアップ。すると息子がどや顔で教えてくれました。「正解は、その曲をつくった人!」

ほほぉ~と思わずうなりました。ちょっとひっかけ問題だけど、確かにそうかもしれない。作曲者はその曲を一番愛している人。自分が歌がうまいって評価を受けることなんかよりも、この曲を世の中に送り出したい、たくさんの人の耳に届いて欲しいって強く想っている人。そこにある純粋さを「一番歌がうまい」と表現するのはすごく的を射ていると思いました。

提供された曲を歌うシンガーでも、音楽にこめた“想い”がある人の歌は、巧拙にかかわらずグっと胸に響いてきますよね。私もそうありたいと願って歌いつづけています。

もちろん自己表現は承認欲求とも結びついているのですが、俺って歌うまいだろ?あたし歌うまいでしょ?すぎる人の歌って、音楽世界よりもその人自身が前に出過ぎている『オフサイド』状態っていうか。確かにうまいんだけど、うまいんだけど、なんのために歌ってるん?ほんとに音楽が好きなん?音楽よりも自分自身が好きなんちゃうん?音楽じゃなくたって目立って褒められたら媒体は何でもいいんちゃうん?と思ってしまいます。(←結構ぶっちゃけてみました!笑)

私もライブのたびに常に『オフサイド』になっていないか自問自答しています。出過ぎていないか。音楽のほうをもっともっと愛しているか。やっぱり私は音楽じゃなきゃだめです。自分の曲も他のかたの曲も、一人でも多くの方の耳と心に届きますように、と。初期衝動を思い出させてくれてありがとう、息子よ!

さて次回はボイトレ実践編。すぐに取り入れられるカラオケのコツをお伝えします。お楽しみに♪

 

■infometion

ACHI (アチ)

バンコク在住日本人シンガーソングライター。日本でCDデビューの後2009年に来タイ。以降CMソング、映画挿入歌、プーケットやカンボジアでの音楽イベント出演など、ASEANで幅広く活動中。

By | 2018-04-24T12:26:46+00:00 2月 26th, 2018|人気連載|0 Comments

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管理人ですよ。

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