からだ☆LABO vol.09『寝違い』

シラチャ、パタヤにお住まいの皆様、こんにちは。
理学療法士の増田勇樹です。理学療法士とは医療国家資格として日本では主に病院で活躍しています。腰痛などの怪我の治療や予防に関してのスペシャリストとされています。
皆さんは朝目覚めたときに、「首が痛くて動かない!」「首が固まってしまった!」という事はありませんか?一度は経験した事のある人が多い「寝違えた」という状態です。そこで、今回はそんな「寝違い」に関して原因や治療法、予防法についてご紹介します。

1.症状

寝違えた時に見られる症状では、首を中心とした頭部や背中、肩にかけての強烈な痛みと、首の可動域の制限(動かせる範囲が狭くなる)です。起床時にある一定の姿勢をとった際に、首の周辺に痛みが生じます。首の関節の運動制限を伴う場合が多く、頭痛や背中の痛み、圧痛部やしこりを伴う場合もあります。また首の緊張が続くと、肩や腕にいく神経のとおり道が首の筋肉で圧迫され、手のしびれや肩こりを訴える人もいます。

 

2.原因

「寝違い」の原因は様々な事があると言われています。人によって原因が違い、複数の原因が重なって「寝違い」を引き起こす事があります。
一般的に多い原因は枕が合わない事や、同じ方向ばかり首を横に向けたままと行った不良姿勢を続ける事による首周囲の筋肉の過緊張(常に緊張して、筋肉が縮んでいる状態)によるものです。この筋肉の過緊張は、血行不良を引き起こし筋肉の柔軟性を低下させ、筋肉のコリを作ってしまいます。
他には食べ過ぎや飲み過ぎによる内蔵の疲労があります。食べ過ぎは胃や横隔膜の圧迫を引き起こし、飲み過ぎは肝臓が疲労し、その結果関連のある背中や首の筋肉、首の神経に影響を与えてしまいます。
また、長時間の横向きで寝る事で脇の下の神経(腋窩神経)の圧迫をして血行不良になり「寝違い」になる事も言われています。この神経は首を支える筋肉に繋がっています。そのため、血行不良により首に痛みが出る事があります。

 

3.似た病気など

様々な原因が考えられる「寝違い」ですが、首が痛いから「どうせ寝違いだからそのうちなるだろう」とそのままにしておくと、実は違う病気だったという事があります。
首などの痛みの他に激しい頭痛や吐き気、目の奥の痛みがあれば、くも膜下出血の可能性があります。この病気は脳の病気であり、命に関わる重大な病気です。この場合はすぐに救急車で病院に行き、適切な治療を行わないといけません。
またしびれの症状があれば、頚椎椎間板ヘルニアという可能性も考えられます。首にはとても重要な神経や血管があります。放置しておくと、ヘルニアなどにより神経を圧迫し、力が入らない、痺れなどの後遺症をきたす恐れがあります。

 

4.対処法、治し方

通常、「寝違い」の急性症状は、通常2~3日で症状のピークは終わり、その後は必ず症状は軽くなっていきます。そして、一般的には7~10日前後で症状はほぼ解消されます。
急性症状の場合、首の筋肉を無理にマッサージやストレッチをして動かそうとしないでください。無理に動かしたり、強く押す事で症状を悪化させてしまします。痛みを減らしたいと思う気持ちは分かりますが、専門家では無い人が首を直接触るのが危険を伴うのでここではそれ以外の対処の方法をご紹介します。

①暖かいシャワーを硬くなっている筋肉にあてる
硬くなった筋肉に対して、気持ちがいい温度(39℃〜41℃)のお湯シャワーを少し強めに当てます。手で行うマッサージよりは力が弱い為、筋肉を痛めずにマッサージが行え血行が良くなります。
②運動を行う
首を直接動かす事をせず、肩や腕、肩甲骨を動かし間接的に首の筋肉が硬くなって動かなくならないようにします。

肩すくめ体操
⑴両肩を天井に向かってすくめます(両腕は力を抜いて下げておく。脱力がポイント
⑵ゆっくりすくめた肩を下げます。 目安は15回〜20回

腕引き体操
⑴椅子に座って背筋を伸ばします
⑵背筋を伸ばすイメージで痛い方の首の腕を後ろに引き上げます。無理ない範囲でゆっくり引き上げ引きつったところで10秒間そのポーズを保ちます。(目安10回程度)
猫背にならないよう注意。痛みや違和感のない範囲で行ってください。

 

5.予防法

治療も大事ですが一番大事な事は、「寝違い」にならない事でしょう。様々な予防方法があります。体のケアと睡眠環境を整える事を中心に予防して行きましょう。
体のケアで大事な事は身体を柔らかくする事です。ストレッチや日々の運動など身体の柔軟性を養うことを意識しましょう。また、首の周りを冷やしすぎないようにしましょう。急激な冷えも寝違えの原因となります。他には心身共にリラックスして眠る事が大事です。心身のストレスは緊張状態を生み、こわばってしまいます。全身の筋肉を緩めて睡眠できるよう、アロマなどを用いてリラックス状態を上手に作れるようにしましょう。
睡眠環境を整えるには。枕やお布団など身体に合った寝具を選びましょう。枕はオーダーメイドなど自分にあった枕を作る事が出来ます。百貨店などの寝具屋さんで、店員さんに聞き自分に合う枕を探してみてはいかがでしょう。

 

日頃から「寝違い」にならないような予防が大事です。生活習慣を改め、紹介した体操等も日頃から取り組む事で予防が出来ます。また、素人での判断は危険ですので痛みが強く頻回に繰り返すようであれば、病院に受診して検査やお医者さんからの診察をするようにしてください。日頃から予防につとめて、「寝違い」にならないような体作りを始めて見ませんか。

 

◼︎information

増田勇樹(シラチャ在住)/ 理学療法士(医療国家資格)

病院やフィットネス、スポーツ現場で子供から大人、プロアスリートから一般の方の怪我の治療やトレーニングのサポートを行っている。シラチャ・パタヤ在住の方で体の悩みが有る方はお気軽にご相談下さい。

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